今回は20年近く前に販売されたパソコンの修理、その他諸々のご依頼です。
お客様は甲府市内で工場を経営されており、お伺いして話を聞くと仕事で使用している装置のOSがMS-DOSが必須でフロッピーディスクドライブ(以下FDD)も必要なため、壊れないようにだましだまし使っているとのことでした。
そこで今回、FDDが壊れている標記のパソコンが手に入ったので、FDDの修理とMS-DOSのインストールなどを行い、現在運用中のPC-98の予備機にしたいとのご依頼でした。
当店に依頼される前に県内の家電量販店やパソコンショップを回ったそうですが、何処もMS-DOSを使える方がおらず、FDDを直せるお店もなくお困りだったそうです。
確かに家電量販店の修理は基本的にメーカーに出すはずなので、そのメーカーが対応をしていないのだから修理が出来ないのも無理ないですよね。
そこでネットで近隣の修理店を探したところ当店がヒットしたそうです。
ありがたいことです!
ただ、修理屋が自分でも言うのもあれですが、MS-DOSに触るのは久しぶりです(苦笑)
今から10数年前に半導体製造メーカーにいた頃は毎日のように触っていたのですが・・・
さて、それはまた別の機会に話すとして、本題に入ります。
作業としてはFDDの修理とMS-DOS、装置を動かすためのアプリケーション、ATOKなどのインストールに加えて、MS-DOSコマンドメニューの編集を行います。
まずはFDDですね。
FDDからアクセス音はしますが、フロッピーディスクが回っていません。
もちろん読込エラーが発生します。
ということはFDDのモーターもしくはそれに関連する箇所の故障のはず・・・
とにかく分解して確認をします。
よく見るとベルトが劣化して滑っているせいで中央の回転盤が回りませんでした(汗)
早速、新品のベルトを取り寄せました。
右が新品です。
左は元々付いていたベルトで劣化が原因で長い間動いておらず所々に型がついています。
これを新品と交換して、元通りに組み立てます。
すると今度はしっかり回転して、フロッピーディスクを読み込みます。
フロッピーディスクが読み込めるようになったら、OSのインストールが出来ますので、そちらの作業に入ります。
つづく
2016/08/15 追記
すみません、後編の記事、写真が消えてしまったため、つづきがありません(汗)