先日の続きになりますが、注文中だった商品が届きました。
簡易クリーンブースです。
なるべく安価な修理を提供するために導入しました。
電子機器に埃は天敵です。
余談ですが、その昔、半導体工場のクラス100のスーパークリーンルームで働いていました。
この埃が少ない空間でハードディスクを分解してみると・・・
通常は写真の手前側に磁気ヘッドが退避する筈ですが、
磁気ヘッドがディスクに貼り付いていました。
どうやらモーターの故障ではなく、磁気ヘッドが貼り付いてディスクが回らなかったようです。
原因が分かったので慎重に磁気ヘッドを外します。
磁気ヘッドがあった場所には傷はありませんでした。
この時も半導体工場で培った、傷発見の技術が生きています(笑)
当たり前ですが、普通に探してもミクロン単位の傷など発見出来ません。
再び、元通りに組み直してパソコンに繋げます。
電源を入れると今度はBIOSでも認識しますし、
ディスクも回転しており、データも完全な状態で残っていました。
この後は時間との勝負です。
ハードディスクが動いているうちにデータを救出しないとならないので写真もありません(苦笑)
時間はかかりましたが、最終的に全てのデータ(約25GB)のバックアップが出来ました。
今回のような物理障害は12,000円~になります。
その後、組み直したハードディスクは丸2日の稼働しても問題は起きませんでした。